総合資格学院の受講相談・受講予約の前に確認すること|1級・2級建築士講座の受講料と返金条件
総合資格学院の1級・2級建築士講座について、学科コースの受講料、資料請求・受講相談・受講予約の違い、全額返金制度「888」や教育訓練給付の条件を公式情報で整理。中途解約の決まりなど、相談で聞いておきたい点もまとめました。
この記事は受講・利用の体験談ではなく、公式情報と公開情報をもとに申し込み前の確認用に整理したものです。 料金・契約条件は変わることがあるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。
総合資格学院の建築士講座を調べていると、受講料が数十万円から100万円近くになることが分かってきます。
そうなると、資料請求や受講相談をする前に、「相談に行ったら、その場で契約することになるの?」「受講予約って、申し込みとは違うの?」が気になってくるのではないでしょうか。
そこで、2026年10月11日時点の公式サイト(1級・2級建築士の学科コースの案内ページ、受講相談のページ、受講予約フォーム、よくある質問、教育訓練給付制度のページ)で確認できた内容を、相談や予約の前に見ておきたい順に整理していきますね。
実際に受講した体験談ではなく、公式情報の整理です。受講料や開講日は年度で変わるので、最新の内容は公式でも確かめておいてください。
ここで扱うのは、株式会社総合資格が運営する資格スクール「総合資格学院」の、1級・2級建築士の試験対策コースです。施工管理技士や宅建士など、ほかの講座の条件は含めていません。
先に結論:無料でできることと、公式サイトでは分からないこと
いちばん気になるところから見ていきましょう。
総合資格学院には、正式に申し込む前の入口として、資料請求・受講相談・受講予約の3つがあります。公式の案内では、3つとも無料です。
1級建築士の学科コースの案内ページには「無料で受講予約する」という入口があります。予約フォームには、受講予約は「受講を前提とした予約」で、受講申込書への自筆での記入と捺印をもって正式な申し込みになると書かれています。
一方で、公式サイトを一通り見ても分からなかったことがあります。
- 受講を始めたあと、途中でやめた場合の解約・返金の決まり
- 受講予約をしたあとで、キャンセルできるかどうか
- 入学金や教材費、分割払いができるかどうか
受講料は、1級建築士の学科コースで税込990,000円、2級建築士の学科コースで税込616,000円です。
これだけ大きな金額の契約なので、相談や予約は「決める場」ではなく「聞く場」として使うのが安心です。そのうえで、正式に申し込む前に、解約と返金の決まりを書面で確かめる——ここを押さえておけば、あわてずに進められます。
受講料の目安(1級学科・2級学科)
まずは、いくらかかるのかです。公式の案内ページに書かれている受講料は、次のとおりです(2026年10月11日時点)。
| コース | 受講料(税込) | 開講日 |
|---|---|---|
| 令和9年度 1級建築士 学科コース | 990,000円 | 11月11日(水)・11月15日(日) |
| 令和9年度 2級建築士 学科コース | 616,000円 | 12月9日(水)・12月13日(日) |
1級建築士のコースには、このほかに学科の短期コース、WEBやオンラインLIVEで受けるコース、設計製図のコース、セットのコースがあります。
ただ、コース一覧のページには受講料が書かれていません。よくある質問でも、受講料は各講座のページで、割引制度は最寄りの教室へ問い合わせるよう案内されています。
入学金、教材費、支払い方法(分割払いや教育ローン)についても、確認したページには記載が見当たりませんでした。
つまり、表の金額は「学科コースの受講料」であって、支払う総額とは限らないんです。受講相談では、自分が受けたいコースだと、全部でいくらになるかを最初に聞いてみてください。予算に合うかどうかを、早い段階で判断しやすくなります。
資料請求・受講相談・受講予約の違い
入口が3つあると、「どれから始めればいいの?」と迷いやすいところです。ひとつずつ見ていきましょう。
資料請求
資料請求は無料で、公式サイトのフォームから申し込みます。案内ページには、講座の詳細は資料請求か受講相談で案内すると書かれています。
コース一覧に受講料が載っていないコースを考えているなら、まず資料を取り寄せて、金額が載っているかを見てから相談に進む、という順番もあります。
受講相談
受講相談も無料です。受講相談のページでは、次の流れが案内されています。
- 受講相談フォームで相談内容を送る
- 資格アドバイザーが内容を確認する
- 担当者から電話またはメールで回答が届く
希望すれば、来校やZoomでの相談もできます。フォームの「相談方法」で選ぶ形です(高松校は現在、Zoomでの相談ができません)。
最寄りの教室に直接電話する方法もあります。来校する場合は、事前に日時を連絡します。
相談の所要時間や、相談のあとに申し込みの手続きへ進むのかどうかは、受講相談のページには書かれていませんでした。
来校での相談が気になる人は、まずフォームで質問を送り、電話やメールで回答をもらうところから始めてもかまいません。聞きたいことを文章にしておけるので、聞きそびれも防ぎやすくなります。
受講予約
受講予約は、1級建築士の学科コースの案内ページにある入口です。「本開講に向けて受講を検討されている方」に向けて、「無料で受講予約する」と案内されています。
予約フォームには、次のように書かれています。
- 受講予約は、あくまでも受講を前提とした予約である
- 受講申込書に自筆で記入し、捺印した時点で、正式な受講申込になる
- 受講の詳しい内容は、予約を受け付けたあとに担当者から案内がある
つまり、フォームを送っただけでは正式な申し込みにはなりません。ただ「受講を前提とした予約」とされているので、情報を集めるつもりで気軽に送るものとは少し違います。
一方で、次の点は案内ページにも予約フォームにも書かれていませんでした。
- 予約したあとで、キャンセルできるのか
- キャンセルできる場合の、方法と期限
- 受講申込書を書くのは、いつ・どこでなのか
案内ページに受講予約の入口があるのは1級の学科コースで、2級の学科コースの案内ページには見当たりませんでした。予約フォームの講座の選択肢には、2級建築士の学科コースも含まれています。
まだ迷っている段階なら、先に受講相談で上の3点を聞いてから、予約に進むかどうかを決めるのがおすすめです。
取り消せるかどうかが分かっていれば、予約したあとも落ち着いて考えられます。
「全額返金」「最大割引」「給付20%」は条件つき
公式の案内には、「全額返金」「最大30万円割引」「受講料の20%を給付」といった表示があります。
金額が大きいぶん、つい予算に入れて考えたくなりますよね。ただ、どれも条件つきの表示です。順番に見ていきましょう。
合格バックアップシステム888(2級建築士 学科コース)
2級建築士の学科コースの案内ページには、「合格バックアップシステム888(スリーエイト)」があります。
令和9年度の2級建築士の学科試験に不合格だった場合、基準条件を満たしていれば、次のどちらかを選べる制度です。
- 当年度の受講料の全額返金
- 令和10年度の同じ講座の無料受講
基準条件は、講義の出席率80%・宿題の提出率80%・総合模擬試験の正答率80%です。
全額返金を選ぶと、令和10年度の講座の受講料割引は使えません。試験制度が変わると基準条件が変わる場合があり、諸条件は担当者に確認するよう書かれています。
申請の方法や期限は、案内ページには書かれていませんでした。
もうひとつ、1級建築士の学科コースの案内ページには、888の記載がありません。1級を考えている人は、「1級の学科コースにも同じ制度がありますか」と相談で聞いておきましょう。
「不合格なら全額戻る」とだけ覚えていると、あとで「条件を満たしていなかった…」となりかねません。仕事をしながら出席率と宿題の提出率を8割保てそうかを、先に思い浮かべてみてください。
学科合格後の設計製図コース割引
学科コースを受講して学科試験に合格すると、設計製図コースが割引になります。1級は「最大30万円割引」、2級は「最大16万円割引」です。
「最大」の金額になる条件は、案内ページの文章からは確認できませんでした。割引後の金額で予算を組む前に、自分の場合はいくらになるのかを聞いておくと確実です。
一般教育訓練給付制度
一般教育訓練給付制度は、雇用保険に入っている人(または入っていた人)が、国の指定する講座を修了したときに使える制度です。支払った入学金・受講料の20%(上限10万円)を受け取れます。
公式の対象講座一覧には、1級建築士学科コースと2級建築士学科コースが含まれています。主な条件は次のとおりです。
- 雇用保険の加入期間が通算3年以上(初めて利用する場合は1年以上)
- 出席率8割以上(遅刻・早退は欠席扱い。補講を受けても出席にならない)
- 修了認定テストの正答率60%以上
- 受講修了日の翌日から1か月以内に、住所地のハローワークへ申請
どちらの学科コースも、受講料の20%は10万円を超えます。そのため、受け取れるのは上限の10万円までです。
そして、給付は修了したあとの申請です。受講料はいったん全額を支払うことになります。「給付金を引いた金額」ではなく「受講料の全額」を用意できるかで考えておくと、資金計画がずれにくいでしょう。
中途解約・返金:公式サイトには決まりが載っていない
次は、「途中で通えなくなったらどうなるのか」です。高い受講料を払うなら、ここは先に知っておきたいところですよね。
通学コースの中途解約や返金の決まり(受講規約)は、公式サイトのトップ、受講相談のページ、1級・2級の学科コースの案内ページ、よくある質問を確認した範囲では、記載が見当たりませんでした。
手がかりになる資料がひとつあります。適格消費者団体の消費者機構日本は、株式会社総合資格と受講契約の見直しで合意し、解約と返金の規定が新しく設けられたと公表しています。
ただ、これは2010年5月に改正された約款をもとにした資料です。当時の内容が、いまの契約と同じとは限りません。
現在の決まりは、正式に申し込むときの契約書面で確かめるのがいちばん確実です。受講相談では、次の点を聞いてみてください。
- 開講前にキャンセルした場合、いくら戻るのか
- 開講後に途中でやめた場合、返金はどう計算されるのか
- 解約の手数料はあるのか
- クーリングオフができる契約なのか
なお、総合資格学院にはオンラインショップもあり、そちらには特定商取引法に基づく表記があります。これはオンラインショップで買う場合の条件で、教室で契約する通学コースの条件とは別のものです。
転勤や転職、家庭の事情で通えなくなることは、誰にでも起こりえます。答えを書面でもらってから申し込めば、「聞いていた話と違った…」とならずにすみます。
受講相談で聞いておきたいこと
ここまでで公式のページから分からなかった点を、当日そのまま聞ける形で並べておきますね。
料金のこと
- 受けたいコースの受講料(税込)と、入学金・教材費など、ほかにかかる費用
- 分割払いや教育ローンは使えるか。使う場合、手数料を含めた総額はいくらか
- 設計製図コースの割引は、自分の場合いくらになるか
予約・申し込みのこと
- 受講予約はキャンセルできるか。できる場合の方法と期限
- 受講予約のあと、受講申込書はいつ・どこで書くのか
解約・返金のこと
- 開講前・開講後に解約した場合の返金と手数料
- 888は受けたいコース(とくに1級)にもあるか。申請の方法と期限
給付金のこと
- 受けたいコースと教室は、一般教育訓練給付の対象か
全部を一度に聞く必要はありません。自分にとって大事な順に、3つほど選んでメモしておくだけでも、相談の時間を使いやすくなるでしょう。
向いている人・慎重に確認したい人
公式の情報をふまえると、次のような人は検討しやすいでしょう。
- 教室に通って、対面の講義で学びたい人
- 受講料を用意でき、開講日から本試験まで通う予定を立てられる人
- 相談で条件を聞いたうえで、書面を読んでから決めたい人
一方で、次のような人は、相談の前に条件をじっくり確かめておきましょう。
- 転勤や転職などで、途中で通えなくなるかもしれない人(中途解約の決まりが公式サイトに載っていないため)
- 「不合格なら全額返金」を前提に考えている人(888には基準条件があり、確認できたのは2級の学科コースだけ)
- 給付金を引いた金額で予算を考えている人(給付は修了後で、出席率などの条件がある)
どちらに当てはまっても、それで決まりというわけではありません。気になる点を相談で聞いてから、通学のスクールにするか、通信講座や独学にするかを比べてみてください。
公式で確認できたこと・受講相談で確認したいこと
ここまでの内容を、「公式で分かったこと」と「相談で確かめたいこと」に分けておきますね。
公式サイトで確認できたこと
- 1級学科コースは税込990,000円、2級学科コースは税込616,000円
- 資料請求・受講相談・受講予約は無料
- 受講予約は「受講を前提とした予約」で、受講申込書への記入・捺印で正式な申し込みになる
- 受講相談はフォーム・電話・来校・Zoomで受けられる
- 888の基準条件(2級学科コース)
- 一般教育訓練給付の対象講座と主な条件
受講相談で確認したいこと
- 中途解約・返金の決まり
- 受講予約をキャンセルできるかと、その方法
- 入学金・教材費・支払い方法
- 割引が自分に適用される金額
申し込む前のチェックリスト
相談のあと、申し込みを決める前に、次の点が確認できたか振り返ってみてください。
- 受けたいコースの受講料(税込)を確認した
- 入学金・教材費など、ほかの費用を確認した
- 支払い方法と総額を確認した
- 受講予約を取り消せるか、方法と期限を確認した
- 中途解約・返金の決まりを書面で確認した
- 888や割引が自分のコースで使えるか確認した
- 教育訓練給付の対象になるか確認した
- その場で決めず、持ち帰って考えた
まとめ:相談は「聞く場」、契約は書面を見てから
総合資格学院の資料請求・受講相談・受講予約は、公式の案内では無料です。受講料は、1級学科コースで税込990,000円、2級学科コースで税込616,000円でした(2026年10月11日時点)。
一方で、中途解約・返金の決まり、受講予約をキャンセルできるかどうか、入学金や支払い方法は、公式サイトでは分かりませんでした。ここは受講相談で聞き、正式に申し込む前に契約書面で確かめておきたいところです。
受講相談は、その場で申し込むためだけの場ではありません。聞いた内容を一度持ち帰って、ほかのスクールや独学とも比べてから決めても遅くないですよ。
条件を書面で見て、納得してから決めること——それが、大きな金額の講座で後悔しないための、いちばん確実な進め方です。
確認に使った公式情報(2026年10月11日確認)
- 公式サイト:総合資格学院
- 1級建築士 学科コース:shikaku.co.jp/course/1k/1a_lp/
- 2級建築士 学科コース:shikaku.co.jp/course/2k/2a_lp/
- 受講相談:shikaku.co.jp/soudan/
- 受講予約フォーム:form.shikaku.co.jp
- よくあるお問い合わせ:shikaku.co.jp/faq/
- 一般教育訓練給付制度:shikaku.co.jp/about/benefit-system/
- 参考(第三者の公表資料・2010年当時):消費者機構日本「建築士養成講座 (株)総合資格と受講契約の是正で合意」